ベビーチェアをStokkeに買い換えた、たった一つの理由

最初はファルスカのスクロールチェアPLUSを購入

　ファルスカ/fårskaはスウェーデン語ですが、日本の暮らしと北欧デザインを融合した日本で誕生したブランドです。こちらのスクロールチェアは新生児の時にはロッキングチェアとして使用し、その後は大人まで使用できる一生物のチェアです。

　価格もSTOKKEのTRIPP TRAPPより安く、STOKKEのように付属品を購入せずとも新生児から大人まで使えます。椅子の形は好みが分かれると思いますが、fårskaのシンプルなデザインがとても気に入りました。

　我が家でも新生児から生後２ヶ月ほどまではロッキングチェアが活躍してくれました。

離乳食の開始でTRIPP TRAPPの追加購入を決心

　離乳食を開始して気づいたのは、写真の通り両足が足台に届かないのです。足が床についていないと姿勢が悪くなり、また噛む力の発達と良好な嚥下機能の獲得ができなくなる恐れがあります。この時点で医師として心配になりました。

　物を飲み込む嚥下には赤ちゃんが行う乳児嚥下と成人嚥下がありますが、乳児嚥下が癖になってしまうと将来の歯並びにも大きく影響します。というのも乳児嚥下では舌が前歯を裏側から押すような動きをします。たかが舌くらいでと思うかもしれませんが、舌が前歯を押す力は約500g/cm²と言われています。これは矯正治療で前歯を後方へ動かす力と同等かそれ以上です。1日の平均嚥下回数は約600回とされていますから、乳児嚥下が癖になってしまうと将来の歯並びや顎の骨の形態に大きな影響を与えてしまう可能性があるのです。

　また姿勢は呼吸にも関与し、口呼吸の原因ともなります。

TRIPP TRAPPで息子の姿勢も改善！

　TRIPP TRAPPは座板と足のせ板の高さと奥行きのどちらも調整できるスタイルで、このように自然と足を床につけたような良い姿勢がとれます。強制的にこの姿勢にするというよりは、自然な姿勢でに楽に座れるようになったと感じます。

　またスクロールチェアPLUSと異なり食後の食べこぼしの掃除の手間が格段に減りました。TRIPP TRAPPなら濡らした布巾で拭くだけです。

　スクロールチェアPLUSではシートが布生地なので撥水加工されているとはいえ汚れが取りきれず、取り外して洗濯機で洗う必要がありました。洗濯のために六角レンチで椅子を解体するのはなかなか大変です。

　TRIPP TRAPPを使用し始めて１ヶ月が経過しましたが、非常に使いやすいと感じています。fårskaのスクロールチェアPLUSも成人が使うには全く問題なく、デザインが気に入っているため大人の椅子として使用しています。

　皆さんのベビーチェア選びの参考となると嬉しいです。