あくまで個人的な分析と考察です。100%の勝ちは目指しておらず、五分五分のところを分析することにより50%以上の勝ちとすることを狙っています。投資判断は個人の判断でお願いいたします。
今週は米国金利が週間では上昇したにも関わらずドル指数が急落(95.739⇨95.167)。COT reportにて機関投資家(Asset Mgr)のドル買いポジションが2年間で最も高水準で溜まっており、短期的にはドル売りが続く可能性がある。更なる買いポジションの積み上げは見込みにくい。3月から米国利上げが見込まれており、長期的にはドルは再び上昇すると思われるが、一時的な調整が予想される。
インフレの高止まり懸念が出始め、FRBによるテーパリングが進行中の上に2022年には3回の利上げとバランスシートの縮小も検討されている。そのため米国2年債利回りが0.872⇨0.969、10年債利回りが1.767⇨1.788と上昇。これに伴いグロース株の多いNasdaqが下げ、銀行株やエネルギー株が上昇した。週間でNasdaqは-1.82%の低下に対して、S&P500は0.91%、ダウは1.54%の上昇であった。金利上昇によりキャッシュリッチで負債の少ないバリュー株優位な環境がしばらく続く可能性がある。
現在のところ年間利回り-14.67%と2021年はきつい下げがあった香港ハンセン指数にそろそろ底打ちの可能性ありか。昨年6月からのdown trendのトレンド線を突破して今週を終えた。週足ではMACDが上向きにクロスを起こす直前にある。政策不安や中国恒大集団のデフォルトリスクなど引き続き不透明感はあるが、チャンスがあれば購入していきたいところ。
ニッケルのチャートがブレイクアウトパターンとなりそうである。ESGの流れで電気自動車によるニッケル需要増に加えて、再生可能なステンレスの需要増加が中国にて見込まれている。またドル安が進みそうな局面であり、ニッケルの一段高の可能性があるか。ただし1月14日に上髭が伸びており、週明けの動きを見てから慎重に判断。
小麦の先物チャートがヘッドアンドショルダーズを形成。トレンドは売りシグナルである。ただ投機筋のポジションはすでに少なくなっており、売り圧力の残りは少ないか。
ダウントレンドの中、100日移動平均線も割り込んで今週を終了。ボリュームからはまだ売り圧力が残っている可能性を窺わせる。
2022年は世界各国で利上げや資産縮小、またコロナウイルス変異株の問題、インフレ高止まりなどにより難しい相場が続きそうですね。
インフレの影響を考えて家計を見直します。